仲間と共に未来を描く:第15回神奈川県ミニラグビーファイナルカップの2日間

2025年3月1日(土)と2日(日)、三菱重工が主催する「第15回神奈川県ミニラグビーファイナルカップ」が開催されました。この大会は、単なる試合の場ではありません。中学生になってもラグビーを愛し、続けていく選手たちを育むための、ラグビー普及と育成の心が詰まった特別な舞台です。

私たちグリーンクラブラグビースクールからは、小学6年生27名が参加しました。このファイナルカップの素晴らしいところは、すべての選手が試合に出場できるように配慮されている点です。予選リーグ、決勝トーナメント、そしてフレンドシップマッチ――どの試合も、選手たち一人ひとりが輝く瞬間を提供してくれます。

1日目(3/1):勝利の笑顔

初日は、21チームが7つのグループに分かれ、総当たりのリーグ戦とフレンドシップマッチが行われました。

  • 09:40 開会式。朝から青空が広がり、選手たちの瞳は期待で輝いていました。
  • 10:30 テレビ用の撮影が始まり、少し照れながらも誇らしげに並ぶ姿が印象的でした。
  • 12:00 フレンドシップマッチで川崎RSと対戦。45-7で勝利し、良い流れを作ろうとチーム一丸で素晴らしいスタートを切りました。
  • 13:00 予選リーグ初戦、緊張の中、横浜YCに84-0で勝利。選手たちの笑顔がグラウンドに響き渡りました。
  • 14:30 麻生RSとの試合も35-7で勝利。ディフェンスの頑張りでカップ戦進出という目標を全員で達成できた瞬間でした。

この日、グリーンクラブラグビースクールはカップ戦トーナメントへの切符を手にしました。仲間とハイタッチを交わす選手たちの笑顔が、グラウンドに響き合っていました。

2日目(3/2):勝利と涙、そして成長

2日目は、さらに熱い戦いが待っていました。 

  • 10:00 フレンドシップマッチで横須賀RSと14-14の引き分け。互いに一歩も譲らない素晴らしい試合でした。
  • 11:00 カップ戦準々決勝。鎌倉RSに14-21で惜敗。悔し涙を流す選手もいましたが、その涙は決して無駄ではありませんでした。
  • 12:30 裏トーナメントに進み逗子葉山に42-28で勝利。ここから再び勢いを取り戻しました。
  • 13:30 フレンドシップマッチで田園RSに14-7で勝利し、チームの結束力がさらに強まり盛り上がりは最高潮に。
  • 14:00 裏トーナメント最終戦、横須賀RSに21-14で勝利。最後まで諦めずに戦い抜いた選手たちに、大きな拍手を送りたい。

カップ戦でのトーナメント初戦敗退は確かに悔しかったけれど、その後の裏トーナメントで見せた彼らの成長には感動的でした。選手たちにとって、この結果は満足のいくものではなかったかもしれません。心のどこかに「あの時こうしていれば」と後悔が残るプレーもあったでしょう。でも、私達にははっきりと見えました。これまで積み重ねてきた練習の成果が、しっかりとグラウンドに刻まれていたことを。どの試合でも、選手らは最後まで全力で走り抜き、どんな相手にも立ち向かっていきました。その姿は、勝敗を超えた何かを感じさせてくれました。フレンドシップに参加したメンバーの活躍も見逃せません。選手らは持ち前の明るさと団結力でフィールドを駆け回り、どの試合でも笑顔と全力プレーを貫きました。カップ戦とは違った輝きを放ちながら、仲間と共に戦う喜びを私たちに届けてくれたのです。

結果以上のもの

この二日間の経験は、きっと次のステージへの大きな一歩になるはずです。確かに、選手たちにとって満足いく結果ではなかったかもしれません。パスが繋がらなかった瞬間、タックルをかわされた一歩、後悔が残るプレーが頭をよぎった選手もいるでしょう。でも、どの試合でも最後まで全力で走り、仲間を信じてボールを繋ぎ、必死になって立ち向かっていったこの経験は、きっと次のステージ、中学生としての新たな挑戦で、選手らを支えてくれるはずです。

選手たちへ、そして支えてくれたすべての人へ

27名の小学6年生たちへ。君たちがグラウンドで輝いた姿は、ずっと忘れません。悔しい涙も、勝利の笑顔も、全部が君たちの宝物です。どうか、ラグビーを続けてください。仲間と共に走る楽しさを、次のフィールドでも味わってほしい。

そして、この大会を運営してくださった神奈川県協会をはじめとするスタッフの皆様、ボランティアで支えてくださった方々に心からの感謝を申し上げます。選手たちが安心して全力でプレーできたのは、皆様のおかげです。こんな素晴らしい大会が成り立っていることに、改めて感動しました。本当にありがとうございました。

そして、グリーンジュニアのメンバーが試合前の練習をサポートしてくれたこと、後輩や保護者の皆さんの温かい声援がどれほど力になったかも忘れられません。あの応援が、選手たちをもう一歩前へ進ませてくれたのだと思います。みんなで作り上げたこの二日間は、きっと誰かの記憶に深く刻まれるでしょう。

このブログを読んでくださった皆さんも、ぜひグリーンラグビースクールの選手たちにエールを送ってください。彼らのラグビー人生は、まだ始まったばかりです。

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グリーンクラブ事務局